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外壁塗装を支える、見えない主役_仮設足場の本当の価値
外壁塗装のお見積もりをご説明すると、「足場代って意外と高いですね」「ハシゴだけでは工事できないのですか?」というご質問をいただくことがあります。
お客様がそう感じられるのは当然だと思います。塗装工事そのものではない部分に費用がかかることに、疑問を持たれるのは自然なことだからです。
私はこの業界に41年、会社を創業して33年になります。これまで福岡を中心に数え切れないほどの現場に携わってきました。その経験の中で確信していることがあります。それは、仮設足場は「安全」「品質」「近隣への配慮」を支える、工事には欠かせない設備だということです。
一般的に足場費用は工事費全体の約20%ほどと言われます。しかし私は、この費用を単なる「足場代」とは考えていません。職人が安心して仕事ができ、お客様へ最高の品質をお届けするための大切な投資だと考えています。
もちろん、建物の高さや形状、作業範囲によっては、足場を設置しなくても安全基準と品質を満たせる現場もあります。その場合は無理に足場を組むことはありません。現場の状況を見極め、最も適した方法をご提案することも私たちの責任です。
私が何より大切にしているのは「安全」です。
労働安全衛生法では、高さ2メートル以上で作業を行う場合、足場などの安全設備を設けることが義務付けられています。ハシゴだけでは足元が不安定になり、風や体勢の変化によって思わぬ事故につながる危険があります。
また、「昇降階段は必要ですか?」とご質問をいただくこともあります。確かに費用はかかりますが、職人は塗料や工具を持って何度も昇り降りします。安全な昇降設備があることで移動に余計な神経を使うことなく、作業に集中できます。
私は42年間の現場経験の中で、「安全な環境があってこそ、良い仕事ができる」ということを何度も実感してきました。安全と品質は決して別々ではなく、つながっているのです。
工事期間中、お客様やご家族の皆様には足場へ上らないようお願いしています。足場は職人が作業するための設備であり、一般の方が利用することを前提には造られていません。万が一転落や落下事故が起きれば、大きな事故につながる可能性があります。どうか安全のため、ご理解とご協力をお願いいたします。
そして、足場は品質にも大きく関わります。
足場があることで、屋根際や軒裏、窓まわりなど細かな部分まで安定した姿勢で丁寧に施工できます。塗料の厚みや乾燥時間、重ね塗りのタイミングも適切に管理できるため、塗りムラや塗り残しを防ぎ、美しく長持ちする塗装につながります。
私は足場組立て等作業主任者の資格も取得しており、建物の形状や立地、ご予算などを総合的に判断し、安全性と品質を両立できる施工方法をご提案しています。
さらに忘れてはならないのが、ご近所への配慮です。
足場には飛散防止ネットを設置できるため、高圧洗浄時の水しぶきや塗料の飛散を抑え、お隣の住宅や車、庭木などへの影響を最小限にできます。
工事は数週間ですが、お客様はその家でこれから何十年も暮らしていかれます。だからこそ、私たちの工事が原因でご近所との関係が悪くなるようなことは絶対に避けたい。その思いから、創業以来33年間、工事前には必ず近隣の皆様へご挨拶に伺い、工事内容や期間をご説明することを欠かしたことはありません。
最近では「足場代無料」「大幅値引き」といった広告も見かけます。しかし、安全な足場は専門資格を持つ職人が適切な部材を使用し、法令に基づいて組み立てるからこそ成り立っています。適正な費用には、必ず理由があります。
最後に、足場へ掲げる現場シートについて「宣伝ですよね?」と聞かれることがあります。
実は、創業以来33年間、現場シートを見てお問い合わせをいただいたことは一度もありません(笑)。
社名と電話番号を掲載しているのは宣伝のためではなく、近隣の方が何か気になることやお困りごとがあった際に、お客様を介さず直接私たちへご連絡いただくためです。すぐに駆け付け、迅速に対応する。それがお客様への責任であり、ご近所への礼儀だと考えています。
時代が変わり、材料や工法は進化しても、私の信念は42年間変わっていません。
「安全第一」
安全があるから良い仕事ができる。良い仕事ができるから、お客様に安心して長く住み続けていただける。
これからも福岡ペイントArtは、その当たり前を大切にしながら、一棟一棟、誠実な施工を積み重ねてまいります。
監修者:株式会社福岡ペイントArt 山添 正信
福岡県知事許可 般-5 第111988号
一級塗装技能士(厚生労働大臣指定)
二級建築施工管理技士(国土交通大臣指定)
足場組立作業主任者



